チーム・バチスタの栄光
[第10話]
12/16放送

チーム・バチスタのメンバーを集めた田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)は、「ケース27」のビデオを皆で検証しようと言い出す。大友(釈由美子)が初参加したバチスタ手術「ケース27」では、複数のイレギュラーが起こっていた。緊張のあまり大友は倒れ、第2助手の酒井(鈴木裕樹)は動脈ラインに手間取っていた。さらに、緊急オペだったため、鳴海(宮川大輔)手術に参加できず…。でも、全員が「手術に問題はなかった」証言する。患者の心臓は再鼓動しなかったのに…。

白鳥は、「ケース27」と前回のオペの共通点を指摘する。それは鳴海が不在だったことだ。

白鳥は、「鳴海が不在だったため、桐生の手が止まったのではないか」と主張し、桐生の目が視野狭窄であることを暴露した。そのうえで、桐生に「様々な悪条件が重なって起きた、医療ミスではないか」と迫る。

それに対して、鳴海が猛烈に反対した。「この映像のどこにミスがあるって言うんだ?」と。そして今の日本に、この手術を医療ミスだと立証できるレベルの医者などいない、と言い切った。

「僕らは罪を暴きたいのではない。ただ、同じ事故が2度と起きてほしくないから、原因を確かめたいのだ」と、田口は諭すように言った。桐生と鳴海は桐生の視野狭窄を隠していたつもりだったが、実はバチスタのメンバー全員が目のことを知っていたのだった。驚く桐生と鳴海。

さらに氷室が殺人を始めたきっかけが、バチスタチーム全体での隠蔽が引き金になっていたこと、さらに、事件に終止符を打つため、チーム・バチスタを守るために、酒井が氷室をビルから突き落としてしまったのだ。

それらを聞いた桐生は、自分の目のことや、ケース27での医療ミスを認め謝罪する。そして、院長の高階(林隆三)に報告した。報告を受けた高階は、桐生に手術はさせられないと言い、桐生もそれを承知する。

そんななか、バチスタ手術を待つ患者の容体が急変する。桐生は執刀が許されないなか、チーム・バチスタの第一助手・垣谷(鶴見辰吾)が初の執刀することに…。

一方、白鳥と田口は、奇妙なひっかかりを覚えていた。これらが医療ミスであるなら、2枚目の怪文書は誰が用意したのか。さらに、「ケース27」のビデオをすり替えたのは誰だったのか・・・謎は深まった。

そんななか、白鳥は院長室にあった白鳥のアメリカ時代の手術資料から、田口は偶然にも“ある写真”を見たことから、その謎が解けていく。

2人は気がついたのだ! これは医療ミスではない。殺人だったのだ。
そして、犯人はオペ室に…。

バチスタ手術の準備が整ったオペ室。ところが執刀する板垣が突如姿を消す…。

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キャスト
田口公平 / 伊藤淳史(いとうあつし)
周りに何を言われても超マイペースな外科特別診療医。
医者にしては珍しく全く出世に興味がない。
性格がまじめで嘘をつくことが嫌いである。
そんな彼の性格と実力を聞きつけた一人の男が、彼に術中死の事件の院内調査を頼みにやってきた。
白鳥圭輔 / 仲村トオル(なかむらとおる)
医師免許を持ち、医療知識が豊富な厚生労働省の官僚。
無神経で理屈っぽく、世間一般的には厄介な性格である。
そんな彼がある術中死の調査をすることになり、田口公平という1人の医師に目を付けた。
桐生恭一 / 伊原剛志(いはらつよし)
バチスタ手術の世界的な権威。冷静さと情熱を常に合わせ持つ彼は、一つ一つの術式にこだわりを持っている。
生まれつきのリーダー気質でチーム・バチスタが機能するのも彼がリーダーであるからと言っても過言ではない。
もちろんチームのメンバーからの信頼されている。
大友直美 / 釈由美子(しゃくゆみこ)
手術室で看護師主任として働いている。その実力がかわれ、看護学校で講師としても活躍している。
しかし、恭一などとは違い努力してのし上がってきたタイプ。
そんな彼女がチームバチスタに参入してからしばらく経ったある日、術中死が起こってしまった。
城田優 / 城田優(しろたゆう)
周りから定評のある麻酔医。どんな場面においても正確に物事を判断するその力を認められ、麻酔学教室の講師としても活躍している。
チームバチスタの中で田口と普段から関わりを持っているのはこの男だけである。
鳴海涼 / 宮川大輔(みやがわだいすけ)
桐生恭一の義弟であり、チームバチスタでは病理医として働いている。
執刀医にもかなり踏み込んだ助言をする強さを持つ一方で、言い返されたら何も言えないという弱さも持っている。
基礎病理学教室では准教授を務めている。
垣谷雄次 / 鶴見辰吾(つるみしんご)
医局長として働いている。主な仕事は心臓血管外科講師である。
胸部大動脈瘤バイパス手術の専門家で、症例経験は県内トップクラス。
桐生さえいなければ准教授になれていたはずの男。
桐生チームの右腕だが、実のところバチスタ手術中はほとんど「見ているだけ」状態。しかし、チーム・バチスタのメンバーの異変に何か気づいている様子でもある。
酒井利樹 / 鈴木裕樹(すずきひろき)
チームバチスタ所属を自ら志願した男。仕事に対してまじめで熱意を持っている。
病棟での患者からの信頼も厚い。
桐生に心酔し、自分も早く独り立ちしたいと焦るあまり、垣谷とぶつかることも。田口の同期で、一番の出世頭。父親も医師で、プライドが高いが、何かコンプレックスを抱えていそう。
羽場貴之 / 戸田昌宏(とだまさひろ)


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