チーム・バチスタの栄光
[第7話]
11/25放送

「術死はつづく、これからも」「犯人はこの中にいる」。
謎の言葉を残して氷室(城田優)が病院を逃走した。警察が捜索を始めるなか、マスコミも騒ぎ始める。そんななか、田口(伊藤淳史)は必死で、つながらない氷室の携帯に電話をかけ続けていた。

チーム・バチスタのメンバーは刑事・青木(眞島秀和)から1人ずつ事情聴取を受けていた。事情聴取に呼ばれた大友(釈由美子)は、「プライベートで氷室と会ったことはあるか」と聞かれ、「一度もない」と答える。

その頃、田口は、根気強く氷室の携帯に電話をかけ続けていた。そして、電話がつながる…。
氷室は病院から程近い雑居ビルの屋上にいた。柵を乗り越え、飛び降りを考えていたのだ。

「犯人はこの中にいる」という発言について聞かれた氷室は「手術中だからできるパーフェクトな殺人。誰が調べてもムリ。そして、いつかまた同じことが起こる」と話した。粘り強く話しかける田口の言葉に、氷室は自分のいるビルの名前を教えて、田口を待つと約束を交わした。

ところが、田口が雑居ビルに到着すると、氷室は既にビルから落下して死んでいた。急いで氷室に心臓マッサージを施す田口は氷室の右手・人差し指のところにアルファベットの「n」に似た文字を発見する。

「約束をしたのに、氷室が飛び降りるはずがない」。

田口は、「n」の文字を氷室が残したダイイングメッセージだと考えるが、院長の高階(林隆三)は事態収拾のため、田口と白鳥(仲村トオル)に調査終了を言い渡した。白鳥は厚労省へ戻り、田口は特命リスクマネージャーを解任されるが、田口は1人で調査の続行を決意する。

「n」をアルファベットと考えた田口は、鳴海(宮川大輔)に話を聞きに行く。ところが氷室が死んだ時刻、鳴海は桐生(伊原剛志)と一緒にいたというのだ。2人の会話をドアの外で聞いている人物が…。それは、桐生だった。

手がかりを求めて、田口は氷室が住んでいた部屋を訪れる。そこで田口が注目したのは、カレンダーには、ところどころに「33」「32」…と数字が書き込まれている。それを見た田口は気がついた。「n」はアルファベットではなく、「27」という2桁の数字がつながったものだったのだ。数字はバチスタ手術の“ケース番号”を示していた。

「ケース27」。

その頃、白鳥は「ケース27」に真相が隠されていることを掴んでいた。「ケース27」でも術死が起きているが、このバチスタ手術は緊急オペだったため、機材準備に氷室は間に合わず、研修医が担当したというのだ。

「ケース27」で殺人を行った人物は、まだチーム・バチスタの中にいる…。

田口と白鳥がその結論に達した夜、院内では桐生がメンバーを集めて、“チーム・バチスタ”の解散を言い渡し、自分はメスを置くと宣言する。

桐生の言葉に激しく抵抗したのは…鳴海(宮川大輔)だった。

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キャスト
田口公平 / 伊藤淳史(いとうあつし)
周りに何を言われても超マイペースな外科特別診療医。
医者にしては珍しく全く出世に興味がない。
性格がまじめで嘘をつくことが嫌いである。
そんな彼の性格と実力を聞きつけた一人の男が、彼に術中死の事件の院内調査を頼みにやってきた。
白鳥圭輔 / 仲村トオル(なかむらとおる)
医師免許を持ち、医療知識が豊富な厚生労働省の官僚。
無神経で理屈っぽく、世間一般的には厄介な性格である。
そんな彼がある術中死の調査をすることになり、田口公平という1人の医師に目を付けた。
桐生恭一 / 伊原剛志(いはらつよし)
バチスタ手術の世界的な権威。冷静さと情熱を常に合わせ持つ彼は、一つ一つの術式にこだわりを持っている。
生まれつきのリーダー気質でチーム・バチスタが機能するのも彼がリーダーであるからと言っても過言ではない。
もちろんチームのメンバーからの信頼されている。
大友直美 / 釈由美子(しゃくゆみこ)
手術室で看護師主任として働いている。その実力がかわれ、看護学校で講師としても活躍している。
しかし、恭一などとは違い努力してのし上がってきたタイプ。
そんな彼女がチームバチスタに参入してからしばらく経ったある日、術中死が起こってしまった。
城田優 / 城田優(しろたゆう)
周りから定評のある麻酔医。どんな場面においても正確に物事を判断するその力を認められ、麻酔学教室の講師としても活躍している。
チームバチスタの中で田口と普段から関わりを持っているのはこの男だけである。
鳴海涼 / 宮川大輔(みやがわだいすけ)
桐生恭一の義弟であり、チームバチスタでは病理医として働いている。
執刀医にもかなり踏み込んだ助言をする強さを持つ一方で、言い返されたら何も言えないという弱さも持っている。
基礎病理学教室では准教授を務めている。
垣谷雄次 / 鶴見辰吾(つるみしんご)
医局長として働いている。主な仕事は心臓血管外科講師である。
胸部大動脈瘤バイパス手術の専門家で、症例経験は県内トップクラス。
桐生さえいなければ准教授になれていたはずの男。
桐生チームの右腕だが、実のところバチスタ手術中はほとんど「見ているだけ」状態。しかし、チーム・バチスタのメンバーの異変に何か気づいている様子でもある。
酒井利樹 / 鈴木裕樹(すずきひろき)
チームバチスタ所属を自ら志願した男。仕事に対してまじめで熱意を持っている。
病棟での患者からの信頼も厚い。
桐生に心酔し、自分も早く独り立ちしたいと焦るあまり、垣谷とぶつかることも。田口の同期で、一番の出世頭。父親も医師で、プライドが高いが、何かコンプレックスを抱えていそう。
羽場貴之 / 戸田昌宏(とだまさひろ)


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