バンビーノ
[第8話]
06/06放送

伴(松本潤)は支配人の美幸(内田有紀)から、腕を怪我したドルチェ担当の織田(ほっしゃん。)のアシスタントを命じられた。織田は無口で無表情の謎多き人物、伴が手伝おうとしても「触るな!」と一喝するだけで、伴に何もさせてくれない。そんな状況を回避するため、伴も自らメレンゲを作るなど積極的に行動するものの、織田は伴の作ったメレンゲを見るだけでゴミ箱へ捨ててしまう、何度も何度も同じ事が繰り返され、とうとう伴も滅入ってきた。

困り果てた伴は与那嶺(北村一輝)や桑原(佐々木蔵之介)や美幸に相談。そこで謎多き織田の経歴を知らされる。織田はコンクールで受賞するほどの腕を持つデザート職人で、その作品に惚れ込んだ美幸がスカウトしたのだという。しかし無口で無表情の織田の性格は人間関係を上手に保つ事ができず、それをコンプレックスと感じていたのかスカウト当時も職についていなかった。しかしシェフ宍戸(市村正親)の「100%ドルチェをお前に任せる」との説得で晴れてドルチェとして仕事を始めたのだった。

織田の過去を知った伴は仲間のみんなにも励まされ再びやる気を取り戻す。織田の帰った後、再びメレンゲ作りの練習をしようとした時、織田のノートを見つける。そこには様々なデザートの構想が材料・グラム数全て細かく記されていた。そして伴は気づく、ドルチェの真髄はグラム等計算された細かさにあると。今まで勘で調味料を足していた料理人の自分を捨て、ノートに書いてある通り、細かく正確にメレンゲを作ってみる伴、翌日織田はそのメレンゲを見て何も言わず材料として使った。初めてゴミ箱行きを回避できたのだ。

それからというもの、伴はこの機会に少しでもドルチェ作りの秘密を学ぼうと奮闘する。フルーツの仕入れから織田にひっついてまわり、徐々に織田との関係も打ち解けはじめ、織田も少しずつ無口に伴への指導を始める。

そんな毎日が続いた日、織田のギブスが取れ伴のアシスタントも終了となる。伴は閉店後、卒業制作のつもりで織田のレシピ通りティラミスを作って置いておく。

翌日の朝、織田はそのティラミスを無表情で見つめていた。店はオープンの準備で忙しい、美幸がホール全員にその日のオススメメニューリストを配布する。ドルチェの欄には「ティラミス・バンビ〜ノ風」。もちろん伴の作ったティラミスだ。その事実を知った時、伴は心の底から感動を味わったのだった。
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キャスト
伴省吾 / 松本潤(まつもとじゅん)
主人公。バッカナーレでウェイターやドルチェ助手として働くが何事にも失敗だらけ。バッカナーレの先輩やお客からさまざまな経験を得ることになる。
宍戸美幸 / 内田有紀(うちだゆき)
バッカナーレで支配人を務める。
日々野あすか / 香里奈(かりな)
バッカナーレで前菜担当を務める。
香取望 / 佐藤隆太(さとうりゅうた)
バッカナーレでパスタ・リゾット担当を務める。

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