愛のむきだし
【あらすじ】実話を元にした純粋かつ壮絶な恋愛叙事詩
(2010/09/29)

クリスチャンの家庭に生まれた男子高校生の本田悠(通称:ユウ、配役:西島隆弘)は、優しい神父の父テツ(渡部篤郎)と2人で幸せな生活を送っていた。幼くして亡くした母親の「いつかマリア様のような人を見つけないさい。」という言葉を忘れずに。

後に、父テツに愛人カオリ(渡辺真起子)ができ、聖職者でありながらもカオリに没落していく。しかしその愛人カオリも去り、ショックのためか父の性格は一変する。ユウはテツから毎日「懺悔」を強要されるが罪を何も思い出せず、父との繋がりを失いたくないがために、しまいに様々な罪作りに励んだ。その中で一つひとつ、父に許されることのないキリストの教えに反する罪があった。それは、女性の股間ばかりを狙う「盗撮」。

ユウはテツにヘンタイと殴られるが、これこそが愛だと感じる。そしてユウは盗撮の様々な技術を身につけるが、ついに父から懺悔を拒否されるに至った。父への執着心を愛と感じ取る感性が、ユウを盗撮のプロに仕上げていくが、それでもユウは全く性欲を感じなかった。

しかし転機が訪れた。ユウが探し続けていた「マリア」との出逢いがあった。その女性は、ユウの目の前で、不良少年たちの大群をカンフーで叩きのめしていた、女子高校生の沖島洋子(通称:ヨーコ、配役:満島ひかり)。ユウはヨーコに生まれて初めて恋に落ちた。さらにヨーコも、共に不良少年たちと戦ってくれた女装していたユウ(通称:サソリ)に恋をした。

2人は初めて恋心を知ったのだった。ユウはヨーコを想うと勃起が止まらない。ヨーコもサソリを想えば胸が痛くなり、初めてオナニーを覚えた。

数日後、突然、テツはカオリと再会し、「一緒に暮らし、神父をやめて結婚する」と語るが、そのカオリには連れ子がいた。それがヨーコだった。ヨーコはサソリに恋をするも、その正体が兄ユウだとは気がづかず、ユウを毛嫌いする。ユウの混乱は加速度を増し、想いを押し殺すようにして盗撮を続けていた。

その頃、膨大な会員数を誇り、営利を貪って、高層ビルまでを所持する悪の教団「ゼロ教会」という謎の新興宗教団体が世間を賑わせていた。教祖の右腕の女・コイケ(安藤サクラ)は何を企んでいるのか、ユウとユウの家族に近づき始めた。しまいにコイケは、ヨーコに自分がサソリだと思わせ、その後、家族丸ごと洗脳した。家族の不信感を払拭できず、家を出て行くユウは、新興宗教団体「ゼロ教会」との戦いを挑むことになった。

そして、ここから「愛のむきだし」のストーリーが始まる。

新興宗教団体「ゼロ教会」の信者のコイケは、父親からの虐待と復讐の過去があった。愛を足りずしてとる行動は、学校での流血を伴う暴虐であった。ヨーコは浮気性の父親への嫌悪感が原因の男性不信に陥っていた。その衝動が、懐かしい家族の風景を自らの手で壊した。

ユウは新興宗教団体「ゼロ教会」に洗脳されたヨーコの心を取り戻すべく全身全霊を傾ける。



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