｢ブロークバック・マウンテン｣あらすじ

ブロークバック・マウンテン

―1963年の夏｡2人の若い男が出会った…

(2008/10/16)

―1963年の夏｡2人の若い男が出会った｡
生涯にわたって深まる2人の関係が生み出した戸惑い､喜び､悲劇は､予想外にも愛の力をもたらすことになる｡
ある早朝､ｶｳﾎﾞｰｲを募った牧場の経営者の元にやってきたｼﾞｬｯｸとｴﾆｽ｡羊の大群をﾌﾞﾛｰｸﾊﾞｯｸ･ﾏｳﾝﾃﾝまで引き連れていく､ただそれだけの仕事ではあったが､彼らが入り込んだ世界は紛れもなく広大な土地を支配する憧れのｶｳﾎﾞｰｲの世界だった｡しかし､ある夜､彼らはそれまで気づくことのなかった感情に引き寄せられ､それは親密な愛へと発展していく｡当時､同性愛は公になると死を意味した｡2人は互いのあふれ出す感情を抑え､その晩について触れることはなかった｡夏の終わり､彼らは山から下りてそれぞれの生活へと戻り､数年という時が何事もなく流れた｡
それぞれに結婚して家庭を持った2人だが､ｼﾞｬｯｸがｴﾆｽを訪ねることで､遠い昔に封じた気持ちは再び燃え上がってしまう｡それ以降､何年も何年も秘密の関係は途絶えることなく続いていく｡最終的に､彼らの人生に不変的に存在したものは､自然の力｡つまり､愛だったのである｡