観客動員２日で２０万人、メイデイ鳥の巣コンサート大成功

●観客動員２日で２０万人、メイデイ鳥の巣コンサート大成功(2012/05/08)

台湾のロックバンド・五月天（メイデイ）が、4月29日と30日、北京オリンピックの会場となった国家体育場（愛称：鳥の巣／バードネスト）で、コンサートを開催。二晩で約20万人という、すごい数の観客を動員した。

　　無名時代は台湾の小さなライブハウスで活動を始めたメイデイは、中国への活動を順調に広げ工人体育館から首都体育館、そしてついにデビュー15年目にして、夢のような“鳥の巣のステージ”に登った。「最高に楽しいパフォーマンスを、少しでも長い時間披露したい」という思いで、5人は開演時間を夕方6時半と決め、3時間以上歌と演奏を続けた。

　　本コンサートはワールドツアー「諾亞方舟　2012　ＮＯＷＨＥＲＥ」の中国・北京公演で、ノアの方舟をモチーフに、世界末日（滅亡）説を悲観せずに楽しく過ごそう、というテーマで進行する。声の状態がベストだとは言えなかったボーカルの阿信（アシン）は、オープニングで「ちょっと緊張しています」と素直に心境を語り、ラストには「子どもの頃の僕は一等賞になったことがありませんでした。どんなに頑張ってもなれたのは二等。そんな僕が今、鳥の巣の中央に立っている！」と絶叫し、感動を表現した。

　　販売したチケットは1日につき10万枚もあったが、発売からわずか数分で売り切れとなった、超プレミアだったメイデイの鳥の巣コンサート。観客全員が配られた紙を持って虹を作り、アシンの呼びかけで携帯電話を光らせるなど、観客席もステージと一体になって美しい場面を演出した。「北京という地で多くの人が1つになって、秩序よく同じ行動をとること自体が珍しい」と報道する中国メディアもあり、メイデイとファンの団結心が評価されたコンサートであった。（編集担当：饒波貴子・黄珮君）

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