●全身やけどのSelina退院、笑顔で「家に帰ります」(2011/01/25)

2010年10月22日、中国でドラマ撮影中に爆発事故に遭い、大やけどを負ったS.H.EのSelina。入院して約90日が過ぎた11年1月19日、退院が決まり笑顔と涙で記者会見を行った。

  短くなった髪を披露し、メディアの前に登場したSelinaは、涙を流しながら感謝のことばを述べた。「みなさま、ありがとうございます。心配をかけて本当にすみません。やっと家に帰れます」と話したSelinaを支えながら、メンバーのEllaは「また絶対、Selinaはカムバックしますよ!」、Hebeは「本当にお疲れさま。休養できる自由な空間を、Selinaに与えてください」と話していた。

  台湾メディアは、「すこし体重が増えたSelinaはふっくらとしていて、顔面やあごにうっすらと傷あとが見えた」と伝え、担当の整形外科医の「Selinaは全身の54%にやけどを負ったが、器官が衰弱していなかったので本当に幸運だった。頭皮を使った皮膚移植を3度行ったが、彼女は泣きごとを言わずリハビリに励んでいる。その精神力は本当にすごい!」というコメントも紹介。所属事務所・華研国際音楽の代表は、「十数年も一緒に仕事をしてきたので、Selinaがこういう姿になり、心が痛かった。これからもずっとどんなことがあっても、彼女を助けていこうと思っています」と語っている。

  また、退院に先立ってトーク番組『沈春華Life Show』に出演したSelinaの父親は、感謝のことばを繰り返し「娘が大やけどを負い、婚約者の張承中くんは解消してもいいはずだが、気持ちを変えなかった。4月に2人は結婚すると思う。その結婚こそが、娘と我々家族にとって最大の励ましになる」と思いを語った。張氏が「顔が変わったなどと言わないで。僕はどんなことでも耐えられる、とSelinaに伝えた」というエピソードも披露した。

  そして「昔のようには戻れないけれど、リハビリをしっかりこなし楽観的にがんばっているので大丈夫。最初はつらかったが、前向きに考えなければ。悲しみから抜け出し前進できるように、みんなで力を合わせたい」と笑顔で語った。

  ドラマの監督の謝罪が遅く、批判を浴びた件については「事件後すぐに上海の現場に飛び、スタッフに会ったが監督を始め全員が真っ青な顔で震えていた。監督も事故が起こったことを反省しているし、彼一人の責任でもない。上手い処理方法を考えるのが先決で、怒っていても仕方がない」と寛大なSelinaの父親。「事故が起こった後でも、みんな生き続けなければいけないのだ」と力説した。

  Selinaが救急車で運ばれた当時、「自らアシスタントに電話して、“いいお医者さんを呼んで”とお願いしていた。そして病院に着くとトイレの水を使って、体を冷やしていた」など、冷静な様子も伝えた父親。「元の娘を返して!」と泣いている妻を慰めながら、「これからも一緒にリハビリをがんばります」と宣言した。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)
(C)サーチナ

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